伝市窯の作る“伝市鉢”は、底穴を大きくするなど通気性や水捌けに独自の工夫がなされている為、草花の根が腐りにくく美しく育ちます。もみ殻を混ぜ込むなど特別に配合した丹波の土を、轆轤を廻し、竹製の“トンボ”と呼ばれる昔ながらの道具を使い成形。大きさや形、草花を育てる様々な用途に合うよう幾重にも工夫を重ねてきました。実用面だけでは無く“波付き”や“花付き”などの手しごとによる美しい文様は、植込まれた草花をより一層引き立てます。